すごい左利き:『左利きには天才が多い』って聞くけど本当?

発達脳科学・MRI脳画像診断のプロフェッショナルとして国内外で活躍する「加藤俊徳(かとう としのり)」 さんの説が実に面白いですね。本も一気読みしてしまいました。人口の1/10が左利きと言われます。右利きとは根本的に違うとか。

  • 言葉を話す機能は脳の「左脳」を使用。
  • 腕を動かす機能は、右利きの人は「左脳」で腕を動かしている。左利きの人は「右脳」で腕を動かしている。

従って、

  • 右利きの人が手で文字を書こうとすると、「左脳」「左脳」を使う。
  • 左利きの人が手で文字を書こうとすると、「右脳」で左腕を動かし、「右脳」「左脳」を使う。

従って、右利きと左利きでは、幼い頃から脳の成長のパターンが異なる。左利きの人は左脳の言語野を育てる時間が短い。右利きの人はどんどん左脳を強化するが右脳を強化する時間が少ない。

右脳は環境から言葉を使わずに認知する能力。感覚的な情報認知力。右利きの人はどんどん弱くなる。右利きと左利きが会話して分かり合っているつもりでも、脳では別な箇所を使用して分かっているつもりが多い。左利きは右脳優位なので直感力が強い。アイディアが生まれやすい。

確かに世の中のインフラは100%右利き用に出来ています。ドアノブ。電車の自動改札。

幼少期の利き手の変更と吃音について

4-5歳は言葉が出る時期。すなわち、左脳が成長する時期。その時期に使っている左手を右手に直したりすると脳の運動系が指示を出す動線が混乱する。従って、発達期に利き手を変えることは推奨していない。

右利き、左利きの判断

エディンバラ利き手調査等、100項目のチェックをして6割以上が右利きの場合は右利き。6割以上が左利きの場合は左利き、と判定する。

左利き、両利きの場合は幼い頃から言葉が出にくかったり等、若干発達が遅めの傾向。時間をかけて自分を作っていく、育てていくという考え方が必要

左利きの凄さ

  • 視野が広い。右脳側に視野の両サイドを意識する働きがある。広さを司る。右利きの人はどうしても右再度に注意がいくが、左利きの人は両サイドを意識する事ができる。左利きの俳優やスポーツ選手の場合、全体に目が行き届く事になる。

右利きの凄さ

  • 言語能力に優れている。新しい発想から入らずに「型」を習得する能力が強い。

加藤俊徳さんの著書「1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き――「選ばれた才能」を120%活かす方法」

この本には、もっと詳しく左利きの凄さが分かりやすく書かれています。おすすめです。

「左利き」は天才? それとも…変人? 何が得意で、何が苦手? そして結局、何者なのか? 1万人の脳をみた名医が、最新脳科学ではじめて明かす10人に1人の「選ばれた才能」のすべて!

左利き、右利きの違いとはずばり「脳の違い」!

左利きは右脳、右利きは左脳が発達しており、それぞれの脳は働きが異なります。それはつまり、利き手によって得意不得意も、思考や性格でさえ変わるということ。 

言い換えれば、左利きは「10人に1人の脳」を持つ「選ばれた才能」の持ち主と言えるのです。 

本書では、「右脳が得意なこと」=「左利きの才能」として、さまざまな「すごい」について(そして、逆に苦手なことも)、脳科学をもとに解説します。 

異なる脳を持つために左利きが日常で抱きやすい違和感についてもすべて解き明かす、利き手と脳のおもしろさが満載の1冊です!

【目次】
はじめに―私は左利きだったから世界で最初の「脳内科医」になった
序章 すごい左利き
そもそも、なぜ「利き◯◯」があるの? 
左利きは天才? 変人? 
左利きの「あたりまえ」が「すごい脳」をつくる
《コラム》人類はいつから右利き優勢になった? … 
第1章 「直感」がすごい―ひらめきで人生が好転する
左利きの直感がすごい理由
左利きの得意技「ひらめき」
「直感」をもっと伸ばす脳トレ
《コラム》スポーツをするとき、左利きが有利? … 
第2章 「独創性」がすごい―豊かなアイデアが生まれる
「イメージ記憶」が選択肢を増やす
左利きは「天性のコピーライター」
「独創性」をもっと伸ばす脳トレ
《コラム》左利きは認知症になりにくい⁈ … 
第3章 「ワンクッション思考」がすごい―ひと手間が脳を強くする
「ワンクッション思考」を重ねると発想力が豊かになる
ワンテンポ遅れるのは「ワンクッション思考」をしているから
「右脳」をもっと鍛える脳トレ
《コラム》子どもは右利きに矯正したほうがいい?… 
第4章 「最強の左利き」になる
右手と左手でできることを「比べる」
左利きと右利きの「役割分担」でいいものを生み出す
左利きはマイノリティではなく「選ばれた人」… 
おわりに―左利きも右利きも、脳の違いを知ればうまくいく

加藤俊徳さんプロフィール

  • 新潟県生まれ。医師/医学博士
  • 株式会社「脳の学校」代表
  • 加藤プラチナクリニック院長
  • 昭和大学客員教授
  • MRI脳画像診断・発達脳科学・脳機能計測、
  • 発達障害・ADHD、認知症の専門家
  • 日本小児科学会小児科専門医
  • 日本医師会認定産業医

脳の学校

脳の学校とは、加藤俊徳さんが代表を務める、「いくつになっても脳を成長させるための健康医療事業を行っている会社」です。

サービス

  • MRI脳画像診断
  • 脳番地診断SRI
  • 脳科学コンサルティング
  • 脳グッズ・書籍・講演
  • サービス一覧

マンガでわかる 「認知症の人には、こんなふうに見えています」

2022年5月17日 宝島社より
『マンガでわかる 「認知症の人には、こんなふうに見えています」』が発売されています。

「家族を理解するため、また将来に備えて認知症の知識が学べます。認知症の脳のことや、症状別25例を漫画で解説した役立つ1冊です。」

脳の学校
脳ドックでは受けられないMRI脳画像診断を通じて、脳の健康状態だけでなく、自分の長所や潜在能力を知ることが出来ます。発達障害でお悩みの方も「脳の学校」にご相談ください。脳をMRIで適切に把握し、最適な方法で脳を成長させることが大切です。
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